みなさん、こんにちは。理学療法士の航(こう)です。
前回の記事では、筋トレの効率を高める正しい考え方について解説しました。
今回はその続編として、リハビリ現場で本当によく見かける
「健康のために始めた運動が、逆に身体を壊してしまうケース」
についてお話しします。
「運動=体にいい」と思われがちですが、
間違ったやり方は“経験値が入らないどころかHPが削られる行為”です。
今回は、良かれと思ってやりがちな
実はNGな運動コマンドを3つ紹介します。
ご自身の習慣に“身体のバグ”が潜んでいないか、ぜひチェックしてみてください。
NG① 痛みを我慢してストレッチをする
よくある行動
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体が硬いからと反動をつける
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痛みをこらえて無理やり伸ばす
PTの視点
筋肉には「これ以上伸びると危険だ」と察知すると、
逆に縮もうとする伸張反射という防御システムがあります。
痛みを我慢したストレッチは、
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筋肉を柔らかくするどころか
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かえって緊張を強め
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微細な筋損傷を起こす原因
になることも少なくありません。
正しいコマンド
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呼吸が止まらない
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「痛気持ちいい」範囲で
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20〜30秒、じわっとキープ
無理なストレッチは柔軟性アップではなく、
防御力(ケガ耐性)を下げる行為だと覚えておきましょう。
NG② 腹筋運動で首を引っ張る
よくある行動
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頭の後ろで手を組んで勢いよく起き上がる
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首が疲れるのに「効いている」と思って続行
PTの視点
これは腹筋(腹直筋)のトレーニングではなく、
頚椎(首)への集中攻撃です。
結果として
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首の筋肉ばかりが疲労
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ストレートネック悪化
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頭痛や肩こりの原因
になることもあります。
正しいコマンド
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手は耳の横に軽く添えるだけ
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おへそを覗き込むように
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背骨を一個ずつ丸めるイメージ
首に力が入るなら、そのセットは即リタイアが正解です。
NG③ とりあえず毎日、全力でジョギング
よくある思い込み
「毎日走らないと効果が出ない」
PTの視点
筋肉や関節が回復するまでには
48〜72時間かかります。
回復(宿屋)を挟まずに毎日高負荷をかけると、
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疲労が蓄積
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オーバーワーク状態
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疲労骨折や関節痛という重度デバフ
につながります。
正しいコマンド
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週2〜3回からスタート
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まずはウォーキングの質を高める
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休息もトレーニングの一部と考える
運動の「継続ボーナス」は、
怪我をしないことが前提条件です。
まとめ|効率的に進化するために大切なこと
間違った運動は、
経験値が入らないどころか
HPが削られ続けるダンジョン
を彷徨っているようなものです。
運動中に
「ここが痛いのはおかしいな?」
と感じたら、それは身体からのエラーログ。
そのときは勇気を持って
コマンド:逃げる(休止)
を選択してください。
正しいフォームと適切な休息。
この2つが揃って初めて、
あなたのキャラクターは「健康」という真の強さを手に入れられます。
運動の効果を最大化するために、実はトレーニングより重要なのが「回復」です。筋肉や神経の回復が追いつかないと、怪我のリスクが一気に上がります。私は運動後の回復を早めるために、プロテインやEAAを「怪我予防の一環」として取り入れています。
▶︎ 【理学療法士が選ぶおすすめプロテイン】
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▶︎ 前回の記事:筋トレの効率を最大化する正しいフォームとは?
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▶︎ 回復編:HPが回復しない原因と対処法|理学療法士が解説
執筆:理学療法士 航(こう)🏥
身体の不調という名の「デバフ」を解除する専門家。
病院での臨床経験を活かし、家でできる「回復魔法(セルフケア)」を発信中。
身体が軽くなれば、現実世界の冒険はもっと楽しくなります。
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