みなさん、こんにちは。理学療法士の航(こう)です。
現代人の多くが抱える「腰痛」。
湿布やマッサージで一時的に楽になっても、数日後には再発する──
まるで解いてもすぐにかけ直される呪いのように感じませんか?
理学療法士(PT)として多くの腰痛患者さんを診てきましたが、
実は 腰痛の8割以上は、腰そのものが原因ではありません。
今回は、
✔ なぜ腰痛が繰り返すのか
✔ なぜ腰を揉んでも治らないのか
✔ PTが現場で必ずチェックする「本当の原因」
を、リハビリ視点でわかりやすく解説します。
1.腰は「被害者」だった?動かない関節のしわ寄せ
実は腰椎(腰の骨)は、もともと大きく動くのが得意な関節ではありません。
PTの視点
本来よく動くべきなのは
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股関節
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胸椎(背中)
この2つです。
ところがここが硬くなると、
その動きの“ツケ”を腰が全部引き受けることになります。
ゲームで例えると
前衛の戦士(股関節)がサボっているせいで、
後衛の魔法使い(腰)が無理やり前線で殴られている状態。
これでは腰のHP(耐久力)が削れ続け、
痛みが再発するのも当然なんです。
2.腰痛改善の最短ルートは「股関節」を動かすこと
腰痛を治すために、
腰を揉み続ける必要はありません。
最優先すべきは、股関節の可動域を取り戻すこと。
なぜ股関節が重要?
股関節がしっかり動くと
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立ち上がり
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お辞儀
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歩行
これらの動作で、腰が反りすぎたり丸まりすぎたりするのを防げます。
3.【リハビリ・コマンド】四つ這いお尻引きストレッチ
目的
「腰を動かさず、股関節だけを動かす感覚」を
脳と体にインストールすること。
やり方
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四つ這いになる(手は肩の下、膝は股関節の下)
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背中をフラットに保つ(コーヒーカップを乗せるイメージ)
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息を吐きながら、お尻をゆっくり後ろへ引く
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背中が丸まりそうになる手前で止める
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息を吸いながら元に戻る
10回 × 2セットでOKです。
PT航のバグ修正ポイント
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腰を丸めない
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骨盤を立てたまま動かす
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膝幅を広げると内ももにも効く
4.なぜこれで腰痛が減るのか?
腰痛のある方の多くは
股関節が動かず、代わりに腰だけを動かす癖があります。
このストレッチを続けると、体がこう学習します。
「あ、動くのは股関節でいいんだ」
その結果、
日常生活で腰にかかる負担(デバフ)が激減します。
5.【最重要】腹圧という最強のパッシブスキル
リハビリの最終ゴールは
意識しなくても腰を守れる状態を作ること。
PTの視点
腹横筋・多裂筋といった
インナーマッスルが働くと、腰椎は安定します。
これは一度身につければ
一生効果が続く最強のパッシブスキル。
6. 注意:今、激痛がある人へ
ギックリ腰など、強い痛みがある場合は
無理なストレッチは絶対にNGです。
まずは
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一番痛くない姿勢を探す
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仰向け+膝下にクッション
これが腰への負担を減らす「セーフティエリア」です。
🔗 関連サイト
過去に
「座ったままできる腰用セルフケア」 も紹介しています。
👉 【座り仕事の人向け|腰を守る回復魔法】
セルフケア効率UP
股関節ストレッチがうまくできない方は、
フォームローラーやストレッチポールを使うと安全に緩められます。
👉 【理学療法士も使うセルフケアツール】
腰の再発予防
腹圧が入りにくい方は、
最初だけ 腹圧サポートベルト を使うのも一つの方法です。
👉 【腰を守る体幹サポートベルト】
7.まとめ|腰痛は「腰を治そう」とすると治らない
腰痛は
腰の問題ではなく、体の使い方の問題です。
股関節を動かし
腹圧を育て
正しいコマンドを積み重ねる。
それだけで、
腰痛という呪いは確実に解けていきます。
執筆:理学療法士 航(こう)🏥
身体の不調という名の「デバフ」を解除する専門家。
病院での臨床経験を活かし、家でできる「回復魔法(セルフケア)」を発信中。
身体が軽くなれば、現実世界の冒険はもっと楽しくなります。
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